九州電力を筆頭に、現在再生可能エネルギーの発電設備の新規接続申込みを回答保留している各電力会社ですが、このたび2014年内にも回答保留を解除し接続再開する見込みとなってきました。
大手電力5社、再生エネ買い取り再開へ。九電、早ければ年内に表明も
以下、記事の抜粋です。
認定後も長く発電を開始しない事業者を排除するなど供給制限策を整える条件で、九州電力が早ければ年内にも再開を表明する見通し。
現状は再生エネルギー、特に太陽光発電の接続申込みが多くなっており、電力会社のキャパシティをオーバーしている状況です。
今後も太陽光発電の接続申込みが増加することが予想されますのに、なぜ年内にも買い取り再開することができるのでしょうか?
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申込みしても発電開始しない業者が多い
現行の再生可能エネルギー買い取り制度では、電力会社に接続申込みした段階で買い取り価格が決定されます。発電が実際に開始された段階ではないのです。
買い取り価格というのは年々引き下げされていますので、なるべく早く申込みするのが得策です。
しかし、さらなる利益を上げるためには「太陽光発電設備の価格が下落」することが重要となってきます。太陽光パネルの価格も年々下落していますので、「太陽光発電買い取り価格は高く、太陽光パネルは安く」というのが理想です。
そのため、現状では買い取り申込みだけして買い取り価格を確定させた後、すぐに発電設備を作らずに太陽光パネルが安くなるまで待っている業者がのさばっています。
接続申込みをされると、実際には発電していなくても、事実上電力会社としてのキャパシティを減らしていることになりますので、九州電力のように新規接続申込みを保留するしかなくなってしまいます。
今回、この「なんちゃって接続」業者を排除することにより、年内にも再生可能エネルギーの買い取りを再開できる見込みとなったということです。
九州電力が買い取り再開すれば、北海道、北陸、四国、沖縄電力も順次買い取り再開する予定だそうです。
いずれにしても、個人向けの小容量太陽光発電については買い取り中断されていませんので、今回のニュースで嬉しいのは、太陽光発電の買い取り保留されている業者でしょう。
新築で太陽光パネルを搭載する方は今まで通り買い取りしてもらえますので安心ですね。