前回の記事では、再生可能エネルギー固定買い取り制度の新ルール施行が遅れているため、2015年1月中の買い取り再開は不可能ということを紹介しました。
しかし、経済産業省は2015年1月22日付で、「再生可能エネルギー特別措置法施行規則の一部を改正する省令と関連告示を公布」しました。
経済産業省プレスリリース
難しい言葉で書いてありますが、要は「固定買い取り制度の新ルールの施行」のお知らせなのです。
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施行内容は？
今回の新ルールは、既報のとおり以下の内容が盛り込まれています。
新たな出力制御ルールの下での再生可能エネルギーの最大限導入
出力制御の対象の見直し、「30 日ルール」の時間制への移行、指定電気事業者制度の活用による接続拡大が盛り込まれます。
こちらは電力会社が好きなときに発電買い取りをストップできるルールですので、これから発電会社する事業者は、発電開始後に出力抑制されて買い取ってもらえない時間帯ができることになります。
固定価格買取制度の運用見直し
太陽光発電に適用される調達価格の適正化や、接続枠を確保したまま事業を開始しない「空押さえ」の防止が盛り込まれます。
こちらは不正な事業者を排除するメリットもありますが、買い取り価格の引き下げにもつながりますので、正規の発電業者はデメリットとなります。
ちなみに10kW未満の個人太陽光発電については、来年度の引き下げ幅は軽微となる見込みです。
施行時期は？
経済産業省の発表によると、今回の再生可能エネルギー固定買い取り制度の新ルール施行時期は「2015年1月26日」となっています。
買い取り再開時期は？
九州電力は新ルール施行から一週間後程度を目処に、現在買い取り中断している再生可能エネルギーについて、その買い取りを再開する予定となっています。
九州電力の発表
この発表によれば、新ルール施行が1月26日から一週間後の2月2日から買い取り再開することになりそうです。