環境に優しい電気として事業者のみならず、個人の住宅でも発電できる再生可能エネルギーですが、再生可能エネルギーの普及により、来年度の各家庭の電気代が上がることが分かりました。
スマートジャパン:電力1kWhあたり1.58円、再生可能エネルギーの賦課金が2倍強に
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なぜ電気代が上がるのか?
再生可能エネルギーには、電力会社が10年、あるいは20年間買い取りを義務付ける制度があります。これは固定買い取り制度と言って、略称でFITと言うこともあります。
例えば一般住宅の太陽光発電なら、2014年度では1kWhあたり37円で買い取ってもらうことができます。平均的な一般住宅の太陽光発電搭載量なら年間20万円前後の収入を得ることができる仕組みです。
これらは基本的に電力会社が買い取ってくれるものですが、その買い取り資金の一部は一般家庭が負担しているのです。これを賦課金と言います。読み方はふかきんです。
この賦課金は毎月の電気代にしれっと含まれているので、普段は気にしないかもしれません。しかしこの賦課金が、来年度は2倍に膨れ上がることになりました。
賦課金の値上げ幅は?
2014年度は電気使用量1kWhあたり0.75円でした。しかし、2015年度は1kWhあたり1.58円となります。
これだとイマイチ実感が沸かないので、平均的な一般家庭の消費電力で換算すると、2014年度は月225円の負担でしたが、2015年度は474円の負担となります。年間で見ると3000円弱の電気代値上げとなります。結構大きな金額です。
賦課金は今後も増える?
賦課金は再生可能エネルギーの普及のために導入された制度ですので、太陽光発電のような再生可能エネルギーが増えてくると賦課金も増えます。
ただし再生可能エネルギーの買い取り価格は年々引き下げられていますので、将来的には賦課金の値上げが止まる時期が来ると思います。
ただ、来年や再来年というスパンで考えると、年々賦課金は上がっていくと思われます。