これから家を建てる人にとって、まず大きな選択はマンションにするか、一戸建てにするかという二択でしょう。
都心近郊なら戸建は難しいのでマンション一択でしょうが、地方都市近郊にお住いの方などは、駅近のマンションで利便性を取るか、一戸建てで庭でバーベキューやドッグラン、家庭菜園など夢見るのもアリですよね。
買うときは良い点ばかりが目に付くものですが、本当は悪い点こそ注意深く見つけていくのが良いのです。
家は一生モノ、買い換えるのはとても大変。
ならば、あらかじめデメリットは早々に見つけておいて、それをもとにマンションか一戸建てを決めるのが良いですよね!
ということで、今回はマンションのデメリットを筆者の経験談なども踏まえて紹介したいと思います!
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毎月の支払いが終わることがない
住宅ローンを組めば毎月の返済は必要ですが、35年なら35年間支払えば、それ以降は支払うものはありません。
ただ、マンションの場合、管理費、修繕費を毎月払い続けないといけません。
これは住んでいる期間中、ずっとです。死ぬまで。
マンションによっては何十年かしたらタダになるところもあるかもしれませんが、管理費はゴミステーションや共用スペースの掃除に使われたりしますし、修繕費は老朽化による修理費ですから、住んでいれば未来永劫払わないといけません。
管理費が無くなるとしたら、管理人がいなくなり、掃除する人が居なくなった場合です。その場合、住民が交互に掃除するなどしなければいけません。
また、マンションの修繕は義務ですから、積み立てない選択肢はないと思います。あまりに老朽化しすぎれば建て替えでしょうが、その場合も積立金は必要ですし。
戸建の場合も住み続けるなら修繕費を自分で積み立てないといけませんが、最悪修繕しなくても住めます。
また、金額もそこまで高くはないですし、子供に家を譲るならリフォームしてくれればいいですから。
ただ、戸建は庭の草むしりや家の前の道路の掃除など自分でしないといけない面倒さはありますが(汗)
修繕費の積み立てを渋る人も
マンションの修繕費は皆が積み立ててくれないと必要額揃わないわけですが、修繕費を支払わない人もいるようです。
例えば定年になり収入が減った御老人。老い先短いから修繕なんてしなくていい、地震で壊れて死んでも文句ないという人もいるようです。
また、途中で引っ越す人もいます。仕事の都合や死去によって空き部屋が増えると、修繕費は払われませんよね。
そうなると、マンション住み始めは順調に修繕費が貯まるでしょうが、例えば30年後、40年後も順調かと言うと、そうとも限らないワケです。
でも、マンションの修繕は必要ですから、修繕費が足りなければどうするかと言えば、払える人で足りない修繕費を補填するわけですね。
つまり、マンションに長く住むほど払う修繕費は増えていく可能性が高いのです。
一戸建てだと自分の家のことだけですから、修繕するも良し、しないのも良し。
規模が違うので、その分色々と自由なんですよね。他の家に影響されない。
やはり生活音は聞こえる
いくらマンションの気密性が高いと言っても、やはり壁を挟んで上下左右に部屋があるので、微妙に生活音は聞こえます。
許容範囲ではありますが、神経質な人だとキツイかもしれません。
例えば上の階の人が夜型で、深夜まで起きていると、夜ですからやはり生活音は気になりやすいですよね。
また、自分は良くても他の部屋の住人が神経質だとさらに厄介です。
やんちゃ盛りな子供がたくさんいれば、リビングでドタバタ。階下に神経質な人が住んでいたら、文句言いに来るかもしれません。
戸建なら自分の家族だけですし、いくら狭い感覚で家が建っていても、壁二枚と空気の層がありますから、音は伝わりにくいです。
また、戸建なら上下階は自宅のエリアですから、いくらリビングで暴れても問題ないですし。
ただ、広い道路に面している戸建だと、車の騒音がうるさいでしょうけど。線路沿いの戸建も同様ですね。
管理人が居なくなると荒れ放題となるリスク
マンションの場合、基本的に管理人さんが清掃などやってくれるのですが、管理人さんの高齢化に伴って管理人不在となるマンションが増えているようです。
私は経験ないですが、もし管理人さん不在となると、掃除はもとより、管理業務全てを住人が交代でやる必要があります。
簡単な業務ならいいですが、水道管の修理や電気配線のショートなど、業者に頼む必要のある内容だとかなり面倒です。マンションは規模が大きいので、専門の業者に頼まないといけませんし、費用もマンションの積立金からやりくりしないといけないので面倒です。
戸建の場合は最初から自己責任なので、どこに依頼すればいいか調べていることが多いです。また、ハウスメーカーで建てた場合はサポートセンターに電話するだけで良かったりします。
知らない人がコロコロ住み替え?
昨今問題になっている民泊。普通の分譲マンションも民泊の対象となり、マンションと言っても永住目的の住民ばかりではなくなっています。
例えば自室の隣の部屋が民泊にされると、外国人が泊まってきたりするわけです。それも毎日違う人が入れ替わり。
永住目的の住民なら、今後の生活を考えてモラルある生活をするでしょうが、民泊はその日限りなので、場合によってはモラルの無い輩が泊まることもあります。
それこそ、夜にどんちゃん騒ぎする宿泊客も居るわけです。
全てのマンションで民泊されているわけではないですが、可能性としてはゼロではないのがリスクですね。
とは言え、戸建も隣近所が騒音おばさんだったりすると同じなんですけれどね(汗)むしろずっと同じ人が住んでいる分、民泊よりタチが悪いかも。
マンションの最重要デメリットは?
ここまで色々と紹介してきましたが、私の思うにマンションの修繕費が最も重要なデメリットです。
修繕費は住んでいる人全員の総意があってこそ積み立てられるものですから、支払い拒否の人の説得や、引っ越した人、死去した人の穴埋めは避けられません。
そうなると、長生きするほど修繕費の負担が増えていくため、かなりのリスクだと思います。
修繕しないという選択肢が取れるならそれでも良いですが、マンションの場合それは難しいでしょう。
どんどん値上がりする修繕費に嫌気がさして引っ越しと言っても、築何十年も建ったマンションを買う人もおらず、二束三文の売却金と退職金で安い戸建を建てるか、あるいは賃貸アパートにするか。
マンションの場合は老後が不安なのです。何十年後のことを考えてマンション購入しましょう!