VtoHeimとは何?
2014年にセキスイハイムは発表した新しい住宅システム「VtoHeim(ヴィートゥハイム)」。エネルギーの新しい自給自足システムです。
もともとセキスイハイムは太陽光発電を積極的に進めてきましたので、昨今のセキスイハイムのお家にはほとんど設置されています。
最近では家庭用蓄電池も導入できるようになり、日中の太陽光発電を蓄電しておき、夜に使えたりして「ゼロハイム」を実現できています。
今回はそれに加えて、電気自動車と連携して、ますますエネルギーの自給自足を達成しているようです。
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VtoHeimの仕組みは?
VtoHeimの仕組みは、今までの太陽光発電と蓄電池に加えて、電気自動車がくっついただけです。シンプルですね。
今までは太陽光発電した分は、電力会社に売るか、蓄電池に貯めて夜に使うかしかありませんでした。
しかし、そこに電気自動車を追加することによって、普段走るエネルギーを家で充電できる便利なシステムです。
昨今ではガソリン価格が高騰していますので、家計におけるガソリン代の出費が大きなウェイトを占めています。そんな状況の中、VtoHeimによって太陽光発電でガソリン代を削ることができれば、かなり家計が楽になるのではと思います。
VtoHeimのQ&A
このようなVtoHeimの便利システムですが、色々と疑問質問がありましたので、ここでまとめてみることにします。
電気自動車に蓄電した電気は家の中で使える?
答えは「使えます」。
家庭用蓄電池と同じように使用することができます。例えば夜に家庭用蓄電池の残量が足りなくなった場合などに、電気自動車から電気を貰うことができます。
対応している電気自動車は?
日産リーフと三菱MiEVシリーズです。
既存の家にも設置できる?
別途配線工事が必要になるようです。今から建築予定の方で、住み始めてからVtoHeimが要るかどうか検討するつもりの方なら、必要な配線だけ建物に組み込んでおくと、後々VtoHeimを設置する際に余計な工事が発生しなくて良くなります。
保証期間は?
電気自動車の充電に必要なEVパワーコンディショナーという機器の保証期間は10年です。
価格は?
太陽光パネル5.08kWとHEMSとEVパワーコンディショナーで356万円です。
別途、モニター制度がありますので、そちらを利用すると236万円まで値引きされます。太陽光だけでも200万円はしますので、36万円の追加でVtoHeim化できるようです。
VtoHeimのデメリット
そんな便利なVtoHeimですが、やはりデメリットもあります。
対応車種が少ない
基本的に電気自動車だけしか対応していませんので、プリウスプラグインハイブリッドなどは対象外です。
なかなか電気自動車が普及していない状況ですので、対応車種が少ないのは仕方がないのかもしれませんが、VtoHeimを導入するなら電気自動車も同時に購入する方がほとんどだと思います。
価格が高い
太陽光だけでも200万近くするのに、さらに150万円ほど追加予算が必要となります。150万円あれば軽自動車も買えますし、インテリアに力を入れることもできます。
モニター制度を利用すれば負担金はかなり減りますが、その場合、別途電気自動車を購入しなければなりません。日産リーフは300万円程度しますから、やはり負担は多いです。
VtoHeimはどんな人にオススメ?
VtoHeimは「既に電気自動車を持っている人」にはオススメできると言えます。
システムとしては優れたものなのですが、前提条件として電気自動車が必須というところが最大のネックです。
新築を建てるときは何かと出費がかさみますし、そもそもセキスイハイムの建物は坪単価が高いので、VtoHeimどころではないという家庭が多いのではないでしょうか。
そのような状況で、さらに高額な電気自動車を購入するのは、かなり無理があります。現状、電気自動車を所有していない人にはオススメできないと言えます。
一方、現状電気自動車を有している方ならば、オススメできるシステムだと言えます。または新築と同時に電気自動車を買う予定だった人にもオススメできます。
先ほど紹介したように、VtoHeimにはモニター制度があります。これを利用すれば、実質36万円程度の負担増でVtoHeimの恩恵を得ることができます。
現在セキスイハイムで新築を検討中の方で、なおかつ電気自動車をお持ちの方は、このVtoHeimを一度検討してみると良いと思います。