こんにちは!セキスイハイムオーナーの神下(かみもと)です。
一軒家を建てる際に気になる「防音性」。
道路に面している土地なら自動車のエンジン音や通行人の話し声。
線路沿いの土地なら電車の通行音。
幼稚園や公園の近くなら遊んでいる子ども声など。
外からの音をできるだけ遮断したい!と考えている方は多いと思います。
とは言え、防音性というのは実際に家を建ててみなければ分からないですし、ハウスメーカーの公式サイトにもあまり明言されていない性能。
さすがに音楽スタジオみたいな防音室を作るわけにも行かないので、各ハウスメーカーの防音性が気になっている方は多いと思います。
我が家はセキスイハイムの「ハイムbj」という、今は商品ラインナップにないタイプの家を建てて早6年。
セキスイハイムの防音性について語れるくらい住んできたと自負しています。
結論から言えば、
「セキスイハイムの防音性は期待したほどではない」
「並レベル。むしろ間取りによっては外の音も家の中の音も筒抜け」
でした。
気密性=防音性ではない
セキスイハイムは気密性の高い家であることは多くの人が認識している事実だと思いますが、防音性と気密性はイコールの関係ではありません。
- 気密性:密閉した空気が外に漏れない度合
- 防音性:内外の音の防ぎ具合
です。一見同じように見えますが、気密性とは「空気が漏れなければいい」だけなので、住宅の隙間が小さければ気密性が高いと言えるわけですね。
セキスイハイムも気密性が高いので、快適エアリーなどの空調が聞きやすく、省エネにつながるわけです。
一方、防音性は「空気が漏れない」だけでは音を防ぐことができません。
学生時代に習ったかもしれませんが、音は振動。空気や物質の揺れが音として伝わるので、たとえ空気が漏れていない構造体であっても、構造体の構成部品が振動しやすい部材であれば、音は容易に伝わります。
極端な例では、
「全面ガラス張りの住宅」
があった場合、隙間さえなければ気密性は高いですが、ガラスは容易に揺れるので音は伝わってしまいます。
結果、気密性は高いが防音性の低い住宅、となってしまいます。
セキスイハイムも同様で、気密性は確かに高い(新築の立ち合い時に気密性が高いという証拠は見せてもらった)のですが、防音性については測定項目は特になく、間取りによっては「非常に音が伝わりやすい家」になることもあります。
例えば我が家は道路に面してリビングに窓がたくさんあるのですが、その窓からの音が伝わり、防音性はからっきしダメです。
どの窓も開くことができるので、その微妙なスキマから音が伝わったり、当然窓自体もガラスが振動して音が伝わります。
結果、外の音は結構聞こえますし、家の中の会話も結構外に漏れます。
私が庭で草むしりをしていても、家の中の家族の声が聞こえるくらいです(まぁまぁ大きな声だからですが)。
窓を閉め切っていてもその程度の防音性ですから、「セキスイハイムは気密性が高いから防音性も高いだろう」と安易に考えると後悔すると思います。
我が家はそろそろ、防音ガラスの窓に変えようか、検討しているところです。
防音性はハウスメーカーではなく、間取りと窓ガラスで決まる
もちろん、これはセキスイハイムだけの現象ではなく、高価格帯のハウスメーカーでも防音性に特化したハウスメーカーなどはないため、間取りによっては防音性が低い家が完成してしまうことも良くあります。
特に気を付けたいのは、
- 道路に面した(騒音源)側に窓を作らない
作っても空かない窓&小さい窓にする - 防音性の高いガラスにする
ことが大事です。
道路側、線路側、公園側に窓を作ってしまうと、そこから音が侵入してきてしまうので、家の中にいてもうるさい住宅になってしまいます。
せっかく高価格帯のハウスメーカーで建てたのに、外の騒音に悩まされる家なんて嫌ですよね?
騒音に過敏な方は、たとえ南向きだとしても、そちらが騒音源であるなら窓は作らないか、できるだけ小さい窓にして、防音性の高いガラスに変更するのが良いでしょう。
空気の入れ替えは別の窓から行うようにし、最低限明かり取りの窓として付ける程度でOK。
間違っても「外から見た時の見た目が良いようにする飾り窓」なんてつけてはいけません。
そこから音が侵入してきますからね。
ちなみに、防音窓へのリフォーム費用は、3窓くらいで数十万だそう。
新築時に検討しておくほうが住宅ローンに組み込めてオススメです。
また、防音性を重視したいのであれば、わざわざ高価格帯ハウスメーカーを選ぶ必要はありません。
コスパの良いハウスメーカーで全体的な費用を抑えつつ、防音性を高める間取り・防音ガラス・遮音シートなどにお金をかけるようにしましょう。
間取りだけでも劇的に遮音性は向上しますが、さらに防音ガラスや遮音シートなどを組み合わせることで、飛躍的に防音性を高めることができます。
逆に、
「高価格帯ハウスメーカーで気密性が高いから大丈夫だろう」
と安易に考え、何も防音対策を取らないと、後々騒音に悩まされることになります。
防音性を求めるなら、とことんこだわった防音素材を取り入れるべきです。
そのためにも、コスパの良いハウスメーカーを選ぶことが重要ですね。
また、防音性向上のための部材変更や間取り変更に柔軟に対応できるハウスメーカー選びも大事です。
セキスイハイムの場合、工場で家を作る関係上、間取りに制約が生まれてしまいます。
自由度がないハウスメーカーと言えますね。
そういう場合、土地に最適な防音性を持つ間取りを作れない可能性も高いわけです。
極論、外周は窓無し、中庭付の間取りなんてのも、セキスイハイムでは中々難しいと思います。防音性は高いんですけどね。
なので、防音性を高めるなら、
防音性を高めるポイント
- 住宅本体の価格は抑える(コスパの良いハウスメーカーを選ぶ)
- 間取りの自由度の高いハウスメーカーを選ぶ
- 防音性を高める間取りを意識する
- 防音性の高い部材(ガラス、シート等)を選ぶ
ことが重要です。
これだけ意識しておけば、騒音に悩まされることが少なくなると思います。
マンションなども、いくら鉄骨造でも上下左右に部屋がある関係で、色々と騒音問題に悩まされる人が多いです。
一方、一見騒音問題に無関係そうな一軒家であっても、幹線道路沿いの自動車の騒音・線路沿いの貨物列車の騒音・公園や幼稚園の子どもの声・近隣住民が庭でバーベキューする際の騒音など、騒音に悩まされるご家庭は非常に多いものです。
周りの環境に影響されず、静かに暮らしたいなら、防音性を高めた住宅がオススメです。
極論を言えば「ぽつんと一軒家」みたいな山奥とかに家を建てるのがベストなんでしょうが、老後の利便性を考えるとそうも言っていられませんからね。
今から家を建てる方は、ぜひとも防音性も考慮して家づくりしてみましょう!
コスパの良いハウスメーカー選びのコツとは?
防音性を高めるために予算を使うとなると、住宅本体の費用を安く済ませたいもの。
ただ、単に安いハウスメーカーを選んでしまうと欠陥住宅が怖いですよね。
なので、コスパの良いハウスメーカーを選ぶことが重要なわけです。
ですが、実際に選ぶとなるとかなり面倒。
1つ1つネットで検索して価格を調べて~というのは骨が折れます。
そこでおすすめなのは、タウンライフの家づくり一括比較サービスを利用する方法。
利用は無料ですし、自分の希望する間取りや土地などの条件を入力すれば、最適なプランを作ってくれるので、家づくりの時短ができます。
特に昨今はコロナ禍の影響でモデルハウスまで赴くのを躊躇われるケースが多いですよね。
ネットで一括資料請求できるサービスは、Withコロナの新しい家づくりの基本になると思いますよ!