こんにちは!セキスイハイムオーナーの神下(かみもと)です。
これまで幾度も議論されてきた「賃貸 vs 持家」の議論。
その結論が新型コロナウイルスの影響で出たかもしれません。
持家否定派の意見
- 持家は資産にならないから無駄
- 安易に引越しできないからキャリアアップの障害
- 数千万円の借金背負う価値が不明
ですが、コロナ禍で今、賃貸すら借りられない人も増えています。
[静岡新聞SBS]コロナ禍で賃貸困難の相談増 要配慮者「居住支援」増す重要度
現在は在職中と同じ家賃約4万2千円のアパートに住んでいるが、コロナ禍で再就職の求人が少なく、生活保護を受給して暮らしをつなぐ日々。
(中略)
男性は「生活保護を受けていると話した途端、物件を紹介してくれない不動産会社も多い」と支援の必要性を語る。
コロナ禍で加速する派遣切り。
人間の生活に必要な衣食住の住処が借りられなくなるリスク。
当然、持家でも同じリスクはあるわけです。
住宅ローンが返せなくなれば、最悪持家を売ることになりますから。
安い賃貸に引っ越す方が、持家を売るよりは低リスクではあります。
ですが、持ち家の場合、住宅ローンさえ払い終われば、あとは自己責任で住み続けることができます。
賃貸の場合は死ぬまで家賃を払わなければなりません。
仕事が無くなっても、リストラされても、歩けなくなっても、年金だけで家賃を払えないのであれば、退去させられるだけです。
まだまだ現役世代の方は、そんな心配無用かもしれません。
ですが、60歳、70歳になったとき、今と同じようには働けないでしょう。
そのとき、新型コロナウイルスのようなパンデミックが起きた時、同じように働き、同じように収入を得ることができますか?
夫婦ふたりで年金平均額が月20万円。
そのうち5万円が家賃で消えるとしたら、貴重な年金の4分の1が無くなるわけです。
それでもまだ夫婦存命ならマシです。
片方でも死別してしまえば、年金受給額はさらに減ります。
長年連れ添った配偶者が亡くなったショックが癒えないまま、収入が減って賃貸アパートを借りるお金もなくなり、強制退去させられる可能性もあります。
もっと安い賃貸に引っ越すことも選択肢のひとつですが、高齢になる程、賃貸アパートは借りにくくなります。
賃貸オーナーとしても、孤独死リスクのある高齢者に貸すよりも、働き盛りの現役世代に貸すほうが、低リスクですからね。
孤独死でもされようものなら、事故物件です。借り手はいなくなってしまいます。
安い賃貸にも引っ越せず、となると、最終的には子ども家族などの家に居候するしかなくなりますが、子どもにとっては高齢の親ほど面倒なものはありません。
厄介者扱いされながらも、住むところがなく、我慢を強いられながらも死ぬまで居候し続ける生活に何の楽しみがありますか?
老人ホームに入る方がよほど幸せかもしれませんね。
賃貸に住み続けるというのは、そういうリスクを含んでいることを十分に理解すべきです。
永遠一人で生き続けると決めた一匹狼でも、老後の住処の確保は重要です。
「持ち家は資産にならないから無駄」
という反論がお門違いであることは言うまでもありません。
同じ金額なら賃貸より持ち家を買うのが良いのは間違いありません。
衣・食・住が、人間が最低限生きていくうえで重要なもの。
「住」が無くなってしまえば、生活が困難であることは言うまでもありません。
ただし、唯一注意しなければならないのは、
「持ち家を建てる場所」
です。
災害大国日本において、災害リスクの低い土地に建てることは当然。
家を買えば近隣住民や町内会と永遠付き合っていく必要もありますから、家を建てたあと、頭のおかしい人が居ても、逃げることは困難です。
人付き合いが苦手なら、分譲地よりも飛び地みたいなところのほうが良いでしょう。
もちろん、マンションを買っても同じリスクはあります。
賃貸のままは大リスクですが、持ち家を買う場合は、土地選びを十分に注意しましょう。
思いつきで家を買わないように。きっと後悔しますよ!
最近はネットで土地探しを簡単に行えるので、コロナ禍でも不動産会社へ行かなくてもOKです。
無料で様々な土地情報・住宅情報を探せるタウンライフがオススメだと思います。