一時期の太陽光発電ブームもひと段落したように思いますが、まだまだ太陽光発電による売電収入は魅力的な収益です。
特に太陽光発電のような再生可能エネルギーの場合、10年間、20年間などの期間で買取価格が固定になる固定価格買取制度(FIT)が導入されているのが大きいでしょう。
これによって、より精度良く太陽光発電による収益性を見通すことができます。事業としてやっていく個人や企業としても、投資の是非が判断しやすいものだと言えます。
そんな太陽光発電ですが、2017年度の買取価格が発表となりました!
しかも今回からは、向こう3年分の買取価格も公開されています!
今後、太陽光発電をやっていこうとしている人には、いつ、どのタイミングで始めればいいか、より見通しやすくなったのではないでしょうか。
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2017年度太陽光発電買取価格
それでは、早速2017年度の太陽光発電買取価格を見ていきましょう。
種別 | 2016年度 | 2017年度 |
10kW以上 | 24円 | 21円 |
10kW未満(出力制御機器設置義務あり) | 33円 | 31円 |
10kW未満(出力制御機器設置義務なし) | 31円 | 28円 |
10kW以上
太陽光パネルの発電量が10kW以上のものは、事業者向けの位置付けとなっていて、買取価格が低めになっています。
2017年度の買取価格は、2016年度より3円下がって21円です!
基本は事業者向けですが、最近は大きな屋根の一戸建てでも10kW超えているお宅もあるので、その場合こちらの価格ですね。
セキスイハイムのスマートパワーステーションなどが該当します。
買取価格が低くて損じゃないか!と思われる人もいるかもしれませんが、その分買取期間が20年と長いのが特徴です。
10kW未満(出力制御機器設置義務あり)
10kW未満は一般向け、つまり一戸建ての屋根などに取り付けるタイプの太陽光発電ですね。
ただ、こちらは2パターンあって、出力制御機器設置義務の有無で買取価格が異なっています。
出力制御機器ってなに?という人のために説明しますと、太陽光発電設備の出力を外から制御できる機器です。
太陽光発電が一大ブームになった数年前に、電力会社が太陽光発電多すぎ!ってことで、発電過多で電力会社が電気をさばききれなくなった場合に、遠隔操作して太陽光発電の発電を強制的に止めたり少なくしたりすることができる装置です。簡単に言えば。
これは全国一律でやられているわけではなく、特定の電力会社の管内でのみ実施されている試作です。なので、該当地域の方が太陽光発電する際は、この出力制御機器の設置が必須です。
余分な機器を取り付ける分、買取価格は多くなっていて、2017年度は2016年度より3円下がって30円となりました!
後述しますが、出力制御機器の設置義務がない地域との買取価格差は2円です。多いか少ないか微妙なとこですね。。。
10kW未満(出力制御機器設置義務なし)
先ほど説明した通り、出力制御機器の設置義務がない地域は、買取価格が低くなっています。
2017年度の買取価格は、2016年度より3円下がって28円となりました!
出力制御機器分で2円下がっていますが、どちらがお得かは微妙です。将来的に出力制御されて自宅の太陽光発電が止められてしまうリスクと、出力制御機器の代金を考えると、個人的には出力制御機器の設置義務がない地域の方が良いのかなと思います。
2018年度以降の買取価格
今までの買取価格の発表では、次年度の買取価格だけ発表されていました。
しかし今回からは、向こう3年分の買取価格が一気に公開されています。
とは言っても、10kW未満の太陽光発電のみですが。
グラフを見ると、2018年度、2019年度と、2円ずつ引き下げというスケジュールとなっています。
引き下げ幅は2016年度から2017年度の3円より小さくなってはいますが、毎年どんどん下がっていくことが確実となりました。
その分太陽光発電設備も安くなってくれる前提ではありますが、選択する太陽光パネルメーカー次第なところもあります。
ただ、向こう3年分の買取価格が発表されていますので、メーカーの太陽光パネル代とパワーコンディショナー代、工賃など鑑みて、どのタイミングが太陽光発電設備の導入が最良か、予想することはできそうですね!
次回は、2017年度に元を取るなら太陽光発電設置はいくらが妥当か、机上計算してみたいと思います^ ^