先月から買い取り再開した太陽光発電ですが、九州電力管内では既に140万キロワットの太陽光発電が辞退届を提出したとこのとです。
なぜ辞退届を提出したのか?
九州電力に辞退届を提出するということは、もともとは太陽光発電を行う予定だったということです。それなのに、なぜ辞退したのでしょうか?
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そもそもは、昨年10月に起きた太陽光発電買い取り中断問題が事の発端です。
九州電力を始めとする各電力会社管内で、太陽光発電を含む再生可能エネルギーの買い取りを中断するという事態に陥りました。
買い取りが中段されてしまうと再生可能エネルギーの普及を目的としている政府の目論見が外れますので、政府は電力会社が買い取り再開できる新たなルール作りを行いました。いわゆる新ルールです。
ただし、新ルールでは、太陽光発電設備は電力会社の要求によって、出力抑制させられることが決まっています。
出力抑制とは、日中でも発電を停止しないといけない制度で、いくら天気が良くて発電日和でも、電力会社が出力抑制してくれと要求したら、発電設備は発電を停止しないといけません。
そうなると、発電設備は売電できないので無収入となります。しかも、九州電力管内では、無制限に出力抑制されるルールとなっていますから、これから発電しようとしている事業者は、無制限に出力抑制されると採算性が確保されないので、今回辞退届を提出したというわけです。
一般家庭はどうなる?
140万キロワットの辞退は基本的に事業者の話ですが、出力抑制は一般家庭の太陽光発電にも影響します。
ただし、基本的に出力抑制は大規模太陽光発電設備から行っていきますので、一般家庭の太陽光発電まで出力抑制されることは殆ど無さそうです。