前回の記事で、トランプ氏が大統領選挙でかったことにより、長期金利が上昇しており、来月の住宅ローン金利は上がるのでは?と予測していましたが、予想が的中したようです。残念ながら。
こちらはソニー銀行の2016年12月の住宅ローン金利の表になっています。
ソニー銀行は特殊で、次月の住宅ローン金利が半月早く発表されます。なので、すでに12月の住宅ローン金利が発表されている、ということなんですね。
ソニー銀行では、固定金利すべてのプランで引き上げとなっています!
引き上げ幅も最大で約0.08%程度と、かなり引き上げられていますね。
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ソニー銀行は住宅ローン金利引き上げで確定ですが、みずほ銀行や三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行などメガバンク系はまだ来月の住宅ローン金利を発表していません。
ですが、この調子で行けば、おそらくメガバンクも来月は住宅ローン金利を引き上げてくると予想されます。
長期金利が急上昇していることが原因
本サイトでもたびたび取り上げていますが、住宅ローン金利の固定タイプの金利は、長期金利と連動しています。
主だった長期金利と言えば、10年国債利回りですね。
こちらは、トランプ氏が大統領に決まってから、急上昇しています。
元々は日銀のマイナス金利政策によって金利マイナスになっていたのですが、急上昇して今はプラスになっています。
この傾向を受けて、ソニー銀行は住宅ローン金利を引き上げたものと見られます。
今後も引き上げ傾向は続く?
あくまで私個人の意見ですが、しばらくは住宅ローン金利の引き上げが続くのではないか、と思います。
日本だけでなくアメリカや欧州でも長期金利が上昇していますし、日経平均も上がっています。一概には言えませんが、景気が良くなれば住宅ローン金利も上がるので、少しの間は住宅ローン金利上昇となりそうです。
ただし、今はまだトランプ氏が大統領に決まっただけで、具体的に大統領としての活動が始まった訳ではありません。
トランプ大統領が本格活動したとき、トランプ大統領の影響でさらに長期金利が上がるのか、はたまた暴君トランプ大統領となり長期金利が下がるのかは不透明です。
さらに、日銀は長期金利を0%目標で操作すると公言しています。ですので、長期金利が急上昇しても、日銀の介入で0%前後で推移するものと思います。
実際すでに日銀が介入しているという情報もあり、トランプノミクスの影響はある程度抑えられるのではないでしょうか。
[日本経済新聞]日銀、初の「指し値」オペ 長期金利上昇けん制
とは言え、来月の住宅ローン金利の引き上げは決まってしまいましたから、そろそろ借りる人や借り換える人は急いだ方がいいでしょう!