昨年10月から再生可能エネルギーの買い取りを中断していた電力会社ですが、今年の2月には買い取りを再開しました。
再開のための条件として、出力抑制に対応することが求められています。これは、電力会社から要求があった際に、太陽光発電の発電を停止させないといけません。
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そのような出力抑制に対応するには、出力抑制に対応した設備が必要となりますが、日新電機では出力抑制に対応したパワーコンディショナーを4月から出荷開始するとのことです。
出力抑制の仕組み
日新電機のパワーコンディショナーの出力抑制は、どのような仕組みで行うのでしょうか?
そもそもパワーコンディショナーとは、太陽光発電で発電した電気を、電力会社に売るための電気に変換する機械です。コンセントから来る電気は交流電気ですが、太陽光発電で発電した電気は直流電気です。
太陽光発電でのパワーコンディショナーは、直流を交流に変換する機械で、発電した電気を電力会社に売るための関所とも言えます。
日新電機のパワーコンディショナーでは、ここに出力抑制の機能を追加しています。
出力抑制は電力会社から指令が来るので、遠隔操作できないといけません。日新電機のパワーコンディショナーには、遠隔操作できる機能が搭載されますので、電力会社の要求である出力抑制にも対応できるとのことです。
具体的な遠隔操作仕様はこれから
日新電機は4月から順次、出力抑制に対応したパワーコンディショナーを出荷しますが、電力会社側は実のところ、まだ出力抑制の具体的な遠隔操作の仕様を決定していません。
そのため、今回のパワーコンディショナーの出力抑制機能については、もしかすると電力会社の正式仕様決定とは異なるかもしれません。その場合、日新電機からシステム変更サービスなどのサポートがあるかもしれません。
ただ、今回紹介したパワーコンディショナーの出力抑制機能では、一般的に遠隔管理システムで使われているものが搭載されていますので、電力会社も同様の機能を正式採用する可能性もあります。
ただ、やはり正式決定した後にちゃんとしたパワーコンディショナーを購入する方が手戻りがないので、今すぐ出力抑制対応のパワーコンディショナーが必要だと言う方以外は、もう少し待ってからのほうが良いでしょう。